大きな転換期を迎え、次なる「ヴァージンVS」を結成するまでの期間に、大阪のヴァニティ・レコードの阿木譲氏よりアルバム制作の話があり、大阪のスタジオに2日間こもって録音されたアルバムがこの『乗物図鑑』である。
あがた森魚の新しい局面を希求する初期衝動のほとばしりが、ピュアなまま、熱を持って収録されている。
このアルバムには、あがた森魚が敬愛する稲垣足穂のスピリットが凝縮されており、実際、「音」の美術家・藤本由紀夫氏による、稲垣足穂の肉声をモチーフにした作品とのコラージュが試みられている。モリオ・タルホ・コスモロジー的結晶の1枚。「サブマリン」ではPHEWがコーラスで参加。

 ・ amazon : Morio Agata : 乗物図鑑 (1980)

CD01:
1. 恋のラジオシティ
2. ブリキ・ロックンロール
3. サブマリン
4. エアプレイン
5. コックテイル・マシーン
6. 黄昏ワルツ
7. Rの解答
8. 連続香水瓶